バックパックと旅に出る ~ヨーロッパ横断+ワーホリinウィーン~

26歳女の1人旅ブログ。バックパッカーになってヨーロッパ横断⇒その後ウィーンでワーキングホリデー!旅模様・生活模様をつらつら書いていきます。旅のお役立ち情報も載せていきたい( ・ω・ )

《ポーランド》クラクフ4日目、「アウシュビッツ強制収容所」へ

 

 

 

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負の世界遺産と言われている、

アウシュビッツ・ビルケナウ博物館」に行ってきました。

 


ガイドは中谷剛さんにお願いしました。

中谷さんの予約の仕方はこちら

https://watabe723.hatenablog.com/entry/2018/05/01/180000

 


参加人数によって料金が変動するようですが、

私は60zl(約1800円)でした。

とても安いです。

 

 

 

クラクフからの行き方をご説明しますね!

 

まず中央駅の地上のバス乗り場に行きます。

(バスのイラスト付きの看板が至るところに出てるので、すぐにたどり着けますよ!)

 

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 ここでチケットを買います。

アウシュビッツまでは1時間半ほど。

 


中谷さんにメールを出した場合、

バスの時刻表を添付してくれるので、ツアーに間に合う時間のバスに乗りましょう!

 


私は11時からのツアーで、朝の9時発と早かったので、前日に買っておきました。

 

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ここが乗り場。

大体「G2」か「G6」のようです。

レシートに記載されてるので、安心してください!

 

バスのチケットは、当日運転手さんからも買えるようです!

 

 

 

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つきました。

 


私の前知識としては

 

ユダヤ人が大量虐殺(いわゆるホロコースト)された場所」

のみです。

 

その状態で参加しても、非常にわかりやすいツアーでした。

 

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ここが入り口。

この文字は

「働けば自由になれる」

と書いてあるそうですが、実際にここを出れた人は誰もいません。

 

 

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この有刺鉄線には電流が流れていたそうです。

 

 

元々この場所は、ユダヤ人ではなく政府に反対する民衆を収容する場所だったそうですが、

ユダヤ人ゲッター」

と言われる場所にユダヤ人を閉じ込めきれなくなり、ここに連れてこられたそう。

 

最初のうちは、殺すことが目的ではなかったそうですが、

収容所にもユダヤ人を閉じ込めきれなくなると、

 

使いものにならない女性(妊婦など)、子供、老人はガス室で殺されたのだそうです。

 

その結果、ここでユダヤ人が大量に殺されるということになりました。

 


私の疑問は、

「そもそもなんでユダヤ人が敵にされたの?」

ということだったのですが、

 


私なりに簡単にまとめると

 

ローマ帝国に追い出され、ドイツに流れてきた移民がユダヤ

当時ドイツは戦争で負け、お金がなかった。

そして移民は民衆から嫌われていた。

(今と同じですね)

国にお金がないのは「ユダヤ人のせい」とされる。

また、国を持たない「ユダヤ人」に、国を取られるのではないかという意識が生まれる。

 

ヒトラーは個人的に、聡明で天才が多いユダヤ人に対し

妬み、恨み、恐怖があり

絶滅させようとしたという話もありますね。

ユダヤ人は悪となり、強制収容所へ。

ユダヤ人の財産は、靴、服、全て没収され、国のお金になります。

 

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当時の写真。
連れてこられた人は、医者により

ガス室に送られるか、収容所に送られるか判別されます。

 

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「シャワーを浴びる」と言われ、ガス室に連れて行かれています。

笑いも泣きもしていない子供たちは、

死ぬことを知っていたのでしょうか。

と、中谷さんは仰っていました。

 


これらは、国に報告するため看守が隠し撮りした写真だそう。

しかし持って帰るのを忘れ、後に発見されたそうです。

 

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靴、カバン、コップなど、

実際のものが、そのまま残っています。

「新しい生活が始まる」と言われ連れて行かれたそうですが、

みんな殺されるとわかっていたのだそう。

 

しかし、幼い子供を安心させるため、

必要ないとわかっていても、お皿やコップを一緒に持ってきたそうです。

 

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没収された物の中には「ニベア」の缶も。

遠い昔の話ではない、と認識できます。

 

 

女の人の髪の毛は切られ、資源にされていました。

写真はありませんが、切られた髪の毛たちはそのまま残されていました。

 

 

 

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エホバの証人、同性愛者、障害者、など

囚人服にラベルを張って人を色分けし、扱いを変えることで、暴動が起こらないよう支配していたそうです。

 

そして、収容所の中の「監視役」囚人。


同じ囚人に「監視役」をさせれば、暴動が起きにくい、

そして、看守たちは何かあっても直接手をくださずすむので、

家ではいい父親でいられたと言っていました。

 

 

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死体の山の写真。

ユダヤ人の死体は、ユダヤ人たちの手によって焼かれます。

 


当時捕まっていた人が、収容所の現実を街にいる人に知らせるため、決死の覚悟で撮影し、クラクフに送られたそうです。

 

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監視役の部屋。

 

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通常の扱いの部屋。

 

まるで違いますね。

 

ここに収容しきれなくなったユダヤ人は、次は第2収容所へ。

第2収容所も、ユダヤ人が作らされたそうです。

 

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こちらは第2収容所の部屋。

これは本物そのものです。

 

 

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人々が乗せられ、連れてこられた列車。

現物そのままです。

 

 

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ここで医者による「選別」があり、

ガス室」と判断された者は林の中などにもある、計5ヶ所のガス室まで歩かされます。

 

 

第2収容所のガス室は、ビルナケウ(第1収容所)より大きいものだったそう。

 

 

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ドイツが証拠隠滅のために爆破したガス室

 

 

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ビルナケウのガス室

こちらは、そのまま残されています。

 

 


ガスだけではなく、殺虫剤を浴びせられ殺されていた人も。

こちらは使われた殺虫剤の残骸です。

 

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今日ここで学んだことはあまりにも多く、

書ききれないのでここまでにしておきます。

 

 

ただ、中谷さんのお話を聞いていて

これは気をつけていないと

「いつでも起こりうること」

なんだなというのはよくわかりました。

 

 

そもそものことの発端は、

小さな差別意識だったのです。

 

 

それが、

ヒトラーがリーダーになり、

国全体でいつのまにか移民を差別し、

移民の財産は国民のポケットマネーになり

もうどこに責任があるのかは誰もわからなくなった、というお話でした。

 


絶対忘れてはいけないのは、

その当時、日本はドイツを支えていたのです。

つまり、日本もアウシュビッツを支えていた「加害者」なのです。

 

 

海外の人種に対して「小さな嫌い」

を持つ人は非常に多いのに、日本も同じことがおこらないと言えるのでしょうか。

 

 

 

一番大きな問題は

「本物の壁」ではなく「心の壁」だ

と中谷さんは仰っていました。

 

 


もっと一人一人が、

今国で何が起きているのかを知り、

気をつけていないと

いつの間にか

「歴史を繰り返すことになる」

と強く感じました。

 

 

 

先程も書きましたが

私の前知識は

ユダヤ人の大量虐殺が行われた場所」のみ。

 

 

それでも出てくる頃には、

どんな場所か、

どんなことを考えていかなければならないのか、

少しはわかりました。

 

 

「昔、こんな酷いことが起きてたのか〜」


「でも自分には関係ないや」

 


そんなことはない場所なんだな、と強く感じました。

 

 

皆さんも機会があれば

アウシュビッツ強制収容所」はぜひ、訪れてみてください。

 

 

 

 

 

ちなみに、これを機にユダヤ人を調べてみたのですが、

 


歴史上の人物では

アインシュタインアンネ・フランク

(アンネの日記、実は読んだことがないので、帰ったら読みたいです)

 


現在では

女優 ナタリー・ポートマン

俳優 ハリソン ・フォード

監督 スティーブン・スピルバーグ

 

 

などなど。

世界に名を残している人ばかりですね。

 

 

 

 

クラクフに帰ってきたあとはダ・ヴィンチ

「白貂を抱く貴婦人」

を見に、クラクフ国立美術館へ!!

 

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入場料は、ダ・ヴィンチを見るには20zlかかります。


閉館1時間前に滑り込みセーフ!

モナ・リザ」と違い全く人がいなかったので(部屋に私だけのときもあった)

じっくり鑑賞できました。

こちらがその絵。撮影禁止だったのでフリー画像で失礼します。

 

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せっかくなので他の展示も15分くらい鑑賞。

 

 

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昔の馬車のドアなどがありました。

 

昔の人が戦いで使ってた鎧を試せるコーナーがあるのですが、それがどうしても触りたくて(重さを確かめたかった)

 

閉館5分前に

「1ミニッツ!!!プリーズ!!!」

 


と頼み込んだら

 


「1分だけね!!!」

 


と聞き入れてくれました(笑)

鎧を持ってはしゃいでる私を見て、係の人はちょっと笑ってました。

 

 

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ポーランド最後のご飯は、ミシュランガイドにも載っている&日本語メニューもある!!

 

大評判の「JAREMA」というお店へ!!

 

まずは

ポーランドのお味噌と言われている「ジュレック」♪

 

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おいしいいいいい!

こってりしていなくて、軽く飲めちゃいます!

ゆで卵もおいしい♪

 

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次はポーランド料理「ビゴス」

ザワークラウト(キャベツの酢漬け)とお肉を煮込んだ料理なのですが…


しょっっっっっぱい!!!!

味濃い!!!


これはあかん……。

とても食べきれる味ではなかったので、途中で下げてもらいました…(;_;)


ここのビゴス、

「おかわりしたいほどおいしい!」

と読んできたので、もしかしてこれ失敗…?煮込みすぎたのかな…?

と思いつつ、


それでもお腹は空いていたので、

もう一つ評判の良かった料理、

 

「ゴウォンプキ」を、1ピースだけ頼みました!

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きのこのクリームソース♪

こちらはすごく美味しかったです!!!

ワルシャワで食べたのとは少し違い、中にはお芋が入ってました!

 

 

やっぱりあのビゴスは失敗…?

「自分もめちゃくちゃ味濃かった!」

って人いたら教えてください。(^_^;)

 

ビール&蜂蜜酒も美味しくいただきました♪

 

 

と、

実はこのレストランでなんと!!

一緒にアウシュビッツのツアーに参加していた人と出会うという奇跡が!www

 


せっかくなので一緒に食事をして、

 

 

アウシュビッツについて、

日本の教育や政治について、

現在の世界情勢について、

戦争について、

 

 

などなど、2時間みっちり語りました。

 

 

今日インプットしてきたものを、アウトプットできてよかった!!!

おかげで、自分の中にきちんと知識や考えを落とし込めました。

 

 

日本だとこういう話題、なかなか友達としませんが、

もっとこういう話も恋バナみたいに話題にのぼってもいいんじゃなかろうか。と思ってます。

 

 

大事なのは、

知らないことを知ろうとする姿勢ですよね!

 

 

 

なんか心もお腹も満たされて、ホテルに帰ってきたら、

 

 

1人が部屋の鍵を閉めて外出

その人以外だれも部屋の鍵持ってなくて、みんな締め出されている。

ホテルのレセプションの人もスペア持ってないという事態。

仕方ないので、外で同じ部屋の美人でウェブデザイナーのスペイン女性と立ち話

(天は二物を与えずなんて嘘だ)

鍵を持ってる女性が帰ってきて、みんな部屋に入れる

〜私の想像の会話〜

スペイン女性

「この部屋の鍵はあなたの持ってるものしかないから、かけて出られると困る」

鍵の女性

「だって鍵かけないと危ないじゃない!お金も携帯もおいてあるのよ!」

 

 

あれ?喧嘩してる…?

 


と思いつつ、私は明日の朝チェックアウトなのでとりあえず急いでシャワーを浴びに行く。

 

戻ってきたら、なぜかハグして仲直りしてました。

 

 

よかったよかった

 


(^_^)

 

 


それではまた次回


なつみ(๑˙❥˙๑)