オーストリア在住♪音楽の都、ウィーン暮らし⑥バーデン&ザルツブルクの旅!年末のあれこれ
あけましておめでとうございます!!
平成最後の年は、無事ウィーンで越しました!
ちなみに「あけましておめでとう」はドイツ語で
「Frohes Neues Jahr (フロイエ ノイス ヤー)」と言います。
若者言葉ではなんか別の言葉があるのかな。
今度友達に聞いてみます。
年末年始、みなさんはどう過ごしましたか?
私は新年を
「友達とわいわい迎えたい!!」&「海外で迎えたい!!」
というのが夢だったのですが
その夢は25年間叶わず、毎年家でまったり迎えて
「ああ、今年も友達と迎えられなかったなあ…」
と地味に悲しむのがお決まりでした。
(私の友達はみんな家から出なかったり、実家に帰ったりする)
しかし!!
今年はついに2つの夢が叶いました!!!!!!!( ;∀;)(感涙)
大晦日は
オペラ座でついに立見デュー!!
見たのは、大晦日と元旦にのみ公演されるオペラ「こうもり」です(*^ω^*)
なぜこの2日しかやらないのかというと、
このオペラは大晦日~元旦にかけてのお話だかららしいです。
初オペラの感想は…
すごくおもしろかったです!!!
コメディだったのもあって、オペラの高い敷居を軽々飛び越えてくれました!
しかも、席にモニターがあるので、日本語字幕が見れるんです!!
ありがたすぎる!!!( ;∀;)
舞台セットも素晴らしくて、
「今までこんなに完成度の高いセット見たことない!」
というくらいでした。
家の中のセットも舞踏会のセットも、本物を見ているみたいで…
写真を撮れなかったのが残念ですが、すごく感動しました。
話のあらすじを書きたいのですが、
かなり説明がすごくめんどくさいので(すいません笑)
ウィキペディアのリンク貼っときます!!
雑に説明すると、
奥さんの浮気相手が旦那と間違われて警察につかまったり、
はたまた旦那さんは仮面舞踏会でナンパした相手が実は奥さんだったりとか
とにかくそんな感じで、わちゃわちゃする話です!!(笑)
立見は頑張って2時間半前に並びましたが、
すごく人気の演目だったので昼から並んでいる人もいました……。
すごい…。
長いオペラで足が辛かったですが、
立見席はすごく真ん前でみれるので、
4€でいいものが見れたのでもう感謝しかなかった( ;∀;)
2018年最後にすごくいいものが見れてよかったです!
オペラを見終わった後は、友達と待ち合わせて市庁舎までビールを飲みながらお散歩。
この日は歩行者天国になるので、堂々と光のアーチの下を歩きました。
オペラ座~市庁舎まではゆっくり歩いても20分しないくらい。
ウィーンのいいところは、散歩してると主要スポットほぼまわれるところです。
楽しい。
そして!
新年カウントダウン!!
パーティー会場のように音楽が流れていて、
設置されているステージに立っている人が
「あと30秒!!」とカウントダウンしてくれます。
そして3、2、1で 花火バーン!!!!!!!!!
動画をスクショしたので迫力がアレですが、
いろんなところから花火が上がります!!
楽しかった。( ;∀;)
花火と同時に「美しき青きドナウ」というワルツが流れウィーンっ子たちは踊りだします。
私も友達と踊ってみましたが、なんせビール片手にもってるしうまく踊れなかった…(笑)
実は大晦日は舞踏会も開かれるウィーン。
新婚旅行に旦那とこの大晦日の舞踏会に参加したい!!
という新たな目標ができました(まず彼氏作ろう)
その後、警察官の方と「あけおめー!」と言って写真をとり、
クリスマスマーケットがまだやっていたのでちょっとぶらぶらして解散。
別の友達の家でドイツ&英語の歌で朝までカラオケ大会して家に帰りました。
楽しい大晦日でした(*'ω'*)
話は前後しますが、クリスマは何をしていたかというと
シュテファン大聖堂のミサに参加してきました!
こっちではクリスマスは神聖&家族でゆっくり過ごすものなので、街は本当に静かです。
スーパー&カフェ&クリスマスマーケットもほとんどお休み。
そりゃあクリスマスって本来イエスキリストの誕生日祝うものですから!!
あるべき姿ですよ!!
日本はいつから恋人たちの日になったんやら(妬み)
食材を買い忘れた私は、イブは市庁舎のクリスマスマーケットでご飯を食べました。
市庁舎だけはイブもマーケット開いてます!
ありがとう!!
24日、25日、26日は、大きいスーパーでも大体午前中で閉まるので、
旅行予定の方はお忘れなく…。
ちなみに営業しているカフェは予約必須です。
寒空の下ならんでいる人もいましたが、
カフェ入るのにもディズニーのアトラクション待ちです。
話は戻りまして、ミサは深夜の0時から。
人がすごい多いです。
多分日本の初詣的な感じ。
普段は閉まっているシュテファン大聖堂の正門から司祭さんが入ってきて、
約2時間のミサがスタート。
なんだか神聖な気持ちになりました。
帰りは私達も正門から出れるのですが、
大きい門から退場するのは特別感があってよかったです。
25日は朝からシッターの仕事だったので、子供たちとスマブラしてました。(仕事とは)
サンタさんからプレゼントもらって喜んでたんですが、
「昨日の夜はタブレットで、サンタさんの動きをリアルムで見てたんだよ!!」
と言われて、
「サンタ業界もデジタル化が進んでるんだなあ」
と感じました。
あと5年後のサンタ業界はどうなってるんだろうか。
そして26日は「ザルツブルク」へ小旅行してきました!!
この日は久しぶりの快晴で、
これはもう遠出するしかない!
と思い、朝起きてそのとき決めました。
モーツァルトの生まれ故郷「ザルツブルク」は、ウィーンから片道3時間ほど。
「prater stern」駅につくと、ちょど次の列車が10分後!
ラッキー。
列車は多分、1時間に1本くらいでてると思います。
チケットは、列車の中で車掌さんが来た時に言えばその場で買えます!
写真取りわすれましたが…片道30€ほど。
ネットで買えば片道20€で済むので、ネットでの購入をお勧めします。
列車の発車前なら、ネットでギリギリ購入できます。
電車に揺られているうちに眠くなり、気付いたら到着。
ザルツブルグのモデル観光コースを書いてくれている記事があったので、
その通りに進みました。
↓
画像はこちらのサイトから
https://tabijozu.com/salzburg-course
最初に行っておきますが…
今回のザルツブルグでは、観光スポットのどこにも入場していません!
ただ街中ぐるっと歩いただけなので、ご了承ください!
それでも楽しかったです(*'ω'*)
まずはルート通り、ミラベル宮殿に到着。
いい天気!!!
「散歩するの気持ちいな~」
と思いながら庭園をぶらぶら。
そのままお城の庭園を出て、三位一体教会を通り過ぎ
モーツァルトの住居へ。
そしてマカルト橋を渡る。
ここからの眺めがすごい綺麗です!!
写真スポットみたいでめちゃめちゃ混んでました。
あと、もはやヨーロッパ定番の恋人たちの鍵。
ヨーロッパの恋人たちは隙あらば橋に鍵かけるなあ。
この橋を渡った先には、ゲトライデ通りというかわいらしい通りがあります。
この通りは本当にかわいくておしゃれ!
もうマックですらおしゃれ!
遠くに山が見えるのがまたたまらない。
すごく陳腐な表現をすると、進化した竹下通り感があります。
そして、この通りの中にはモーツァルトの生家があります。
意外と近場でのお引越しだったのね。
そして、通りを端まで抜けると
レジデンツ広場でのクリスマスマーケットが!!
雪山を眺めながら、プンシュを飲みました。
「クリスマスマーケットで紅茶を買いたいな~」
と思っていたのですが、残念ながらウィーンでは見つけられず諦めかけていたら
なんとザルツブルグのマーケットで発見!!
「クリスマスフレーバー」という、シナモンの入った茶葉がすごくいい香りで、
即決で購入しました。
一応親へお土産も兼ねてるので、日本で飲むのが楽しみです。
そのあとは、教会に入り、
墓地を抜け(外国の墓地ってなんでこんなお洒落なの…といつも思う)
映画サウンドオブミュージックの有名な撮影スポットへ。
といっても、実はこの映画を見たことないので、
「ほーん」という感じで写真だけ取りました(笑)
いつか映画見ようと思います。
そして、次は美術館へ。
ここには絵を見に来たわけではなく、
この美術館のエレベーターでメンヒスベルクの丘の上までいけるんです!
エレベーターだけのチケットがあるので、安心してくださいね♪
ちなみに私は登り分だけ買って、くだりは徒歩で降りてきたのですが、
すごく楽しかったのでオススメです。
丘の上はこんな感じ!!
ザルツブルグを一望できます!!
写真でもきれいですが、現実はこの何倍も綺麗でした(寒かったけど)
遠くに見えるホーエンブルク城と雪山が相まって、
「なんて綺麗な街なんだろう…」とぼーっと眺めてました。
帰りは星を眺めながら山を下っていたら、
途中に高級ホテルを発見。
教会もありました。
そして地上につき、川沿いをぶらぶら。
ザルツブルグは本当に星が綺麗で、
ちょうど年末だったのもあって、夏の旅行を思い出しながら、
「今年は本当にいろんなことがあったなあ」と浸りつつ駅に向かいました。
ザルツブルクは、ただ歩いてただけなのに、満足感がすごかったです(笑)
1泊してのんびり観光しても、すごい楽しいと思います(*^-^*)
時系列は戻って……
先ほど書いた大晦日を過ごした後、
年明けは「モネ展」が終わってしまう前に近代美術館へ。
こっちの年始はあっさりしているので、
31日にワー!!っと盛り上がって1日にゆっくりしたあと、2日から通常運転です。
いわゆる「冬休み」もクリスマスにあるので、
日本とはクリスマスと大晦日が逆です。
何度も書いてますが、モネは一番好きな画家なので新年早々癒されました。
そして嬉しいことに、シャガールも!!
この絵は本当に綺麗で素敵だった…。
モネ展に人が流れていたので、
座ってゆっくり眺めることができました。
この1年、いい絵をたくさんみれて本当に幸せです。
悲しいことに日本画にまったく興味がないので、
いつでもモネやゴッホやシャガールを見に来れるヨーロッパの人が羨ましい…。
ウィーンの美術史美術館にある、
「バベルの塔」と「青いドレスのマルガリータ」も帰国までに身に行く予定です。
ウィーンも名画が豊富で嬉しい(´∀`*)
そして!!
先週はついにウィーン近郊の町の、
バーデンへ!!
ベートーヴェンがあの有名な最後の交響曲、「第9」の大半を書き上げた街です!!
知らない人はこちら↓
エヴァで使われている部分が有名なフレーズだと思いますが、
第1楽章、第2楽章、第4楽章の出だし、
超おおおおおかっこいいので、ぜひ聞いてみてください!
余談ですが、私はカラヤン指揮の第9が大好きなのですが、カラヤンって見れば見るほどイケメンですよね。
天才指揮者でイケメンって、最高ですね。
話は戻って、この日は朝9時くらいに家を出発。
ウィーンからバーデンは列車で30分ほどなので、本当に気軽に行けます!
オペラ座からもバスがでていて、それは1時間半くらいかな?
到着~。
とってもいい天気!!
昨日雪がふったのか、ちょっと積もっていました。
バーデンは温泉街として有名な街で、
ベートーヴェンは難聴に加え「痛風」「リュウマチ」も患っており、
体はボロボロ。
療養のためにこの地に住んだそうです。
ちなみに、モーツァルトの奥さん「コンスタンツェ」もこの地で療養しており、
モーツァルトはその間奥さんの面倒を見てくれた、合唱団の指揮者の友人「シュトルさん」にミサ曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を捧げたそう。
↓
いい話だなー。
しかし、私の目的はバーデンの温泉でも教会のミサでもなく
ベートーヴェンの第9の家!!
中央駅から20分ほど歩いて到着。
改装工事中でしたが、
「ここにベートーヴェンが住んでたよ」という石板は見れました。
幸い(?)お客さんが誰もおらずゆっくり鑑賞。
オーディオガイドに日本語があったおかげで、
ベートーヴェンのことをすごく知ることができました。
多分昔ピアノを習ったことがある人なら絶対弾いたであろう「チェルニーの練習曲」。
そのチェルニーと仲が良かった、という話や
ベートーヴェンをオーストリアに留めるために、大公たちが生涯のお金を保証した話。
ベートーヴェンの秘書が自分のことをよく見せるため、
ベートーヴェンの伝記を捏造した話(最低か)などなど。
ありがとうオーディオガイド!!
というくらいいろんな話が聞けます。
そして、第9の部屋では、
「カラヤン」「バーンシュタイン」など、有名指揮者別の「第9」聞き比べができます!!
これがおもしろい。
指揮者によって本当に演奏が違って、
調まで変わるのか!と感動しました。
大きい部屋では合唱パートのある第4楽章が大画面モニターでゆっくり鑑賞できます。
ベートーヴェン直筆の楽譜も見れるのですが、
1ページ丸ごと大きく✖が書いてあるページもあり、
「ここの部分はどんなメロディがあったのかな」と気になったりしました。
先ほども書きましたが、お客さんが誰もいなかったので
いすに座ってゆっくり聞いてたのですが、
第9って表題が『歓喜の歌』なんですよ。
特に合唱パートの第4楽章が本当に明るくて。
「難聴が進んで本当になんにも聞こえなくなて、体も痛くてボロボロなのに、この曲をこの家で書いたんだよなあ…」
としみじみ感じたらなんかね、
泣けてきちゃってね。
涙がつーっと頬を伝いました。
( ;∀;)
ベートーヴェン好きすぎか!!と自分に突っ込みましたが(笑)
でも、すごくないですが。
チャイコフスキーの「悲愴」って曲を前に紹介しましたが、
あれはチャイコフスキーが割と精神ボロボロの時に書いた曲なんですよ。
画家のゴヤも精神病んでるときに「黒い絵」というとにかくやばめの絵を描いてたのに(確かマドリードで見た)
ベートーヴェンは耳も聞こえないし病も患ってる中、
1時間近くの交響曲、そして「歓喜の歌」を書いて亡くなったんですよ。
かっこよすぎか…
この家に来てますます、ベートーヴェンが好きになりました。
これでベートーヴェンを好きになった人は今年の年末、
ぜひ一緒に第9を聞きに行きましょう。
「本当にこれてよかった…」と大満足で家を出ると、あんなに晴れてたのに雪が降ってました。
おかまいなしに、散歩好きのベートーヴェンもよく訪れていた丘の上へ向かいます。
めっちゃ綺麗!!!
10分くらい登っただけで街を一望できちゃう!!
ぼーっと景色を眺めて、駅に向かいました。
丘をおりたら再び快晴になってました(笑)
オーストリアは山に囲まれてるので、本当に天気が変わりやすいです。
そして、「いい小旅行だったなあ」と思い、列車に乗ると
はい。列車間違えました。
(^^)
列車乗って15分後くらいに気づいて降りたのですが、
降りた駅は急行の止まらないローカル駅。
次の列車は1時間後。
しかもスマホのバッテリーが9%。
(^^)(^^)
急行が止まる隣駅が徒歩30分ほどだったので、歩きました。
もはや自分のこの性質にも慣れたので、
はあ~やれやれ、と思いながら散歩を楽しみました。
楽しかったです。
こんな感じの年末年始でした!
さて、来月には日本に帰国するんですが、
昨日シッター先で、
「日本帰っちゃうんですよね…」とママさんと子供たちに寂しがられ、
「あ、そうか日本帰るのか」と再確認しました。
この街並みとも、あと1ヶ月でお別れかーと思い、
日本に帰るの楽しみなんですが、帰りたくないという
なんだか不思議な気持ちです。
でもあれですね。
日本帰って身近に音楽がなくなることが一番残念です。
日本の音楽大学でももっと演奏会とかしてくれないかなー!
2019年の抱負は「こっちで得たものを形にすること」です!!
頑張ります。
あと1回くらい、こっちでブログ更新したいなあ。
ちなみに旅ブログは、
日本帰ってしばらくあるであろう無職期間にぼちぼち更新します。
すみません。
遅くなってもパリからの旅も絶対書き上げるんで!!
今年もよろしくお願いします。
それではまた次回
なつみ(๑˙❥˙๑)